「図説 世界の水中遺跡」グラフィック社刊・小野林太郎/木村淳編著《2022年2月刊》

船や建築物、街……。太古の暮らしを今に伝える水底の遺跡や引き上げられた様々な物品から、当時の暮らしや文化の謎を紐解く。
美しく、かつ貴重な多数の水中写真により「水の中の世界史」の真実に迫る1冊。

手描きでペン画による制作。(一部鉛筆画やPhotoshopでの網掛け)
全41点中の一部のイラストを下記に紹介。
19人の執筆者による書籍で、小野・木村氏の編著。
小野・木村氏・編集担当者で何度にも渡るZOOM会議でイラストで表現する部分の説明を打ち合わせ。
沈没船に関しては、世界で初めてイラスト化されたモノも数点。
私は船に関しては素人なので、説明を受け参考資料・文献などをいただいて数度ラフをやりとりして完成へ。
ほぼそのまま参考になる図や写真等が無いものが多く、先生達に提供していただいた近い時代や様式の当時の船の絵(古代の絵)から類推。
白黒の線画で一枚でいかに構造や貨物がわかるようにするかを工夫。
著者達の活動や編集担当者の多忙などで、作業が保留になる期間も多く、最初の依頼連絡があってから全イラスト(大小約40点)を納品するまでは約10ヶ月。
集中して作業をした場合は3ヶ月くらいの想定。

書籍表紙と掲載例
書籍表紙と掲載例。掲載例の白線のイラストは、元代に東アジアを渡海していた交易船である新安の沈没船を再現した図。比較的近いと想定されるその頃の船や沈没遺跡の様子などから再現。著者が見せたい船体のアングルを考慮して描画。
古代エジプトのインゴットと遺物
左上:古代エジプトの壁画に描かれた中東人(右から2番目)がインゴットを担いでいる。左下の板状のモノが銅のインゴット。その右上のモノは青ガラスを使ったインゴット。左中央はスカラベ。
右上は古代カナン地方で生産された壺。その下は囲みに蝋を流し込んで刻むように書くノート状。
右下の箱はアンテキィセラ(アンティキティラ)の復元図。ギヤの数等は省略しているが、立体の復元イラストは世界唯一?もっともギヤはすべて発見されてはいない。
古代港湾と沈没船の構造
左上:アレクサンドリア古代巨大港「ポルトス・マグヌス」、当時世界最大の建造物(134m)だったとされる灯台がある。右上:朝鮮王朝時代の船底構造。左下:キレニア沈没船復元図。右下:バンカチャイ沈没船の構造と積み荷の様子。
古代船舶構造と湖上家屋
左上:ウルブルン沈没船の鉄釘を使わない構造。右上:カリブのポートロイヤルの街の様子の復元。下二つ:インドネシア・スラウェシ島のマタノ湖の湖上家屋とマレー式に正装した際のクリスの装着。
蒙古船の復元図
蒙古船の復元図と船上の蒙古兵と漢人兵。復元図は、海底に残る船底の調査と最新の研究により、これまでで最も正確に形を再現。
新安沈没船と地中海型商船
左:東アジアの新安沈没船の構造と積載物の様子の復元図。甲板にハッチがあったと思われる。右:黒海の北地中海型商船の復元図


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